今回は生徒さんからのこんな質問をご紹介します。
CanとCouldの使い分けが難しいです。
以前の課題で「You couldn’t return item because it’s past its expiry date.」という文があり、
これは過去形なので「can’t」に直すべきと教わりました。
でも、Couldの方が丁寧なんじゃないかと思っていて…混乱しています!
とても良いポイントです!CanとCouldの違いには、「時制」「丁寧さ」「可能性」など、いくつかの観点があるんです。
📌 CanとCouldのざっくり使い分け
- Can:できる/依頼/許可/可能性(カジュアル、一般的)
- Could:Canの過去形/より丁寧な依頼や許可/控えめな可能性
では、具体的にシーンごとに見ていきましょう。
①「できる」=能力を表す
- I can swim.(私は泳げます)
- I could swim when I was a child.(子供の頃は泳げました)
▶ ここではcould = canの過去形です。
今回の「You couldn’t return item because it’s past its expiry date.」という文は、「返品できなかった(過去)」という意味になってしまいます。
「今は返品できない」と言いたいなら、You can’t return item because it’s past its expiry date. が正解です!
②「依頼・お願い」
- Can you help me?(手伝ってくれる?)→ カジュアル
- Could you help me?(手伝っていただけますか?)→ 丁寧
▶ ここではcould は can の丁寧バージョン!過去形ではなく、丁寧表現として使われています。
丁寧なお願いをしたいときには、「Could you〜?」がぴったりです◎
③「許可を求める」
- Can I leave now?(もう帰っていい?)→ フランク
- Could I leave now?(もう帰ってもよろしいでしょうか?)→ フォーマル
▶ ここでもCouldの方が丁寧。ビジネスやフォーマルな場面では「Could I〜?」を選びたいですね。
④「可能性を表す」
- It can be dangerous.(それは危険な場合がある)→ 一般的な可能性
- It could be dangerous.(それは危険かもしれない)→ 控えめな推測
▶ この使い分けもポイント!couldは控えめな言い方なので、「もしかしたら」「〜かもね」という時に使えます。
📝まとめ表:CanとCouldの違い
使い方 | Can | Could |
---|---|---|
できる(能力) | I can swim. | I could swim when I was 5. |
依頼 | Can you help me? | Could you help me? |
許可 | Can I leave? | Could I leave? |
可能性 | It can be true. | It could be true. |
📘さいごに
CanとCouldは、「過去形だから〜」と単純に考えると混乱しがちですが、「丁寧さ」「可能性の度合い」なども含めて使い分けられています。
文章の中でどんな役割をしているのかを意識すると、だんだん感覚がつかめてきますよ◎
次に「Could I〜?」や「It could be〜」と出てきたら、「丁寧に言ってる?それとも控えめに言ってる?」と考えてみてくださいね😊