生徒さんの質問 英語の疑問箱

about 11時?around 11時?ネイティブの自然な使い分けとは

先日、生徒さんからこんな質問をいただきました:

「ところで一つやっぱり気になるので質問です。
課題の中で around 11 o’clock と出てきたのですが、about とはまた違う意味なのでしょうか?
使うシーンが違うのか、とりあえずわからなかったので普段使う about を私は使いましたが、ニュアンスなど違ってたら教えて下さい!」

めちゃくちゃ良い視点です!この「around」「about」の違い、実はネイティブの感覚が出るポイントでもあるんです◎


意味はほぼ同じ!でも「使い方」に差がある

aroundabout も、「およそ・だいたい〜時」といった意味では基本同じです。

  • about 11 o’clock(だいたい11時)
  • around 11 o’clock(だいたい11時)

つまり、どちらを使っても意味は通じます。ただし、次のような「ニュアンスの違い」があります。


around は会話の主役!about は説明の裏方!

この違い、イメージでいうとこんな感じ👇

around: カジュアルで口語的。
about: 少しフォーマルで書き言葉・説明文向き。

▼ 使い方の例:

  • 会話的: I usually go to bed around 11.
  • 説明的: The meeting will begin at about 3:00 p.m.

実際、ネイティブの会話では「around」の方が“自然な感じ”を出せます。


about は「時間」だけじゃない!話題や場所にも使えます

about という単語は、「時間」だけでなく、何かについての情報・話題・場所などにも広く使われます。

たとえば:

  • I read a book about space.(宇宙についての本を読んだ)
  • She told me about the party.(そのパーティーについて話してくれた)
  • There’s something strange about this place.(この場所、なんか変だよね)

つまり、about = 「〜に関して、〜のあたりに」という意味で時間だけに限らず、話題や場所のニュアンスにも使える便利な表現なんです◎

その分、「about 11 o'clock」と言うときには「話題?」と一瞬だけ曖昧に感じることもあるので、時間だけを明確に伝えたいときには “around” の方がクリアになるケースもあるよ、というわけです!


ちょっと意外な裏話:ネイティブ感覚では「around」が主流!

特に日常会話では「around」の方がよく使われます。
たとえば、習慣的に「だいたい11時に寝る」なら:

✅ I go to bed around 11 o’clock.

このほうが自然でこなれた表現に感じます。逆に、

× I go to bed about 11 o’clock.

これも文法的にはOKだけど、ちょっとカタい印象
ネイティブの感覚だと少し説明っぽく聞こえるかもしれません。


まとめ:どちらもOK!だけどTPOで使い分けよう

  • 意味は同じ:「だいたい〜時」
  • 会話なら「around」が圧倒的に自然!
  • 書き言葉やフォーマルな説明なら「about」もアリ

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