国際結婚 国際結婚 手続き

アポスティーユで迷ったら

私たちカナダ×日本人夫婦は、デンマークプチDestnation Weddingをしました。


そこで日本人の私が必要だった書類にアポスティーユと言うものがありました。
私はこのアポスティーユについて全く無知で、とても複雑だという印象を持ちました。

そこで、今回はアポスティーユについて解説していきます。

アポスティーユってなに?

アポスティーユとは、日本の官公署・自治体等が発行する公文書に対する外務省の証明の一種です。

この公文書に対する外務省の証明には、公印確認かアポスティーユの2種類があります。

どちらを提出するというのは提出先機関によって違うそうです。

ハーグ条約加盟国〜Hague Conventionであれば、このアポスティーユ認証を取得することで、その国(私であれば日本政府)の外務省:Ministory of faoreign affairの『お墨付き』がありますよ。間違いないですよ、という証明になります。

私が今回提出を求められたデンマークは、ハーグ条約加盟国

私が独身であることを証明するために、戸籍謄本のアポスティーユ認証〜Family register with Apostilledが求められました

 

アポスティーユ認証でどうやるの?

『アポスティーユ認証』とひとくちにいっても、簡単なものではありませんでした。

なぜなら、『公文書』と『私文書』でその扱いが大きく変わるからです。

 

①戸籍謄本(公文書)のアポスティーユ :

公文書

政府や官庁、地方公共団体の公務員が職務上作成した文書
つまり、私でいうと市役所で発行してもらった戸籍謄本がこれにあたります。

とは、

この公文書のアポスティーユは、『1.外務省で直接アポスティーユを取得する。』必要があります。

これは、直接窓口での受付も行っていますが、郵送でも受け付けてくれます。→詳しくは外務省HP 

郵送だとアポスティーユされた書類が手元に届くまでに1週間以上かかります。

外務省の本省は東京ですが、大阪に大阪分室という場所があります。東京は非常に忙しいからなのか、大阪のほうが早く処理してくれる場合もあるようです!(私がそうでした!!)

 

②戸籍謄本の翻訳文(私文書)のアポスティーユ:

私文書

公文書以外の文書を私文書といい、そのうち、作成者が署名又は記名押印をしたものが私署証書
戸籍謄本の翻訳文は、私文書にあたります。

この私文書のアポスティーユは2種類あります。

ⅰ.  翻訳後に、公証役場に持っていき公印の押印、さらに公証人所属の法務局で公証人押印証明をもらい、それを外務省にてアポスティーユしてもらう。

※埼玉,茨城,栃木,群馬,千葉,長野,新潟及び静岡の8県の公証役場であれば、公証人の認証と法務局による押印証明を一気にもらえるようです。

ⅱ. 翻訳後に、東京・神奈川・大阪の公証役場(限定)に持っていき、公証人の認証・法務局の公証人押印証明・外務省の公印確認またはアポスティーユを一度に取得する。

*これをワンストップサービスというようです。

 

沢山ある中で、どの会社に頼めばいいの?

一般的な翻訳会社に行ってもらえるのは、②の私文書のみのようです。

この、②私文書のアポスティーユのみでOKな国もあるそうですが、それだけではなくて①の公文書のアポスティーユも必要な国もあるようで、デンマークも例に漏れず①と②の両方を提出が必要でした。デンマークを始めとする北欧諸国では、両方を求められることが多いそうです。

戸籍謄本そのものに対してアポスティーユを取得する①の場合は、基本的には本人である必要があります

旅行代理店、弁護士、行政書士、及び司法書士などは委任状があれば依頼人の代わりに申請を行うことができるため、これらの業種の方がいる事務所であれば、①公文書のアポスティーユ ②私文書のアポスティーユ まで両方行ってもらえる場合があります

その場合、その事務所に送るのは戸籍謄本だけです。

当初、戸籍謄本を一部しか送らなかったのですが、手違いがあり先に②私文書のアポスティーユを取得してしまったということで、後から急遽もう一部戸籍謄本を送って①公文書のアポスティーユ→②私文書のアポスティーユを行ってもらいました。

事務所に送る原本は、念のために2部以上の送付をお勧めします!

プチ節約術

もし、①②の両方が必要な場合で、一般的な私文書のアポスティーユを請け負っている会社に頼むのであれば、費用を抑えるためにできることがあります。

  1. 自分で郵送か持ち込みで外務省に公文書(戸籍謄本)と必要書類を提出
  2. 自身で公文書のアポスティーユを取得(無料)
  3. 2.で取得したアポスティーユの書類を翻訳会社にて翻訳してもらい、私文書のアポスティーユを行ってもらう(有料)

少なくともこうすることで、2.でのお金が発生しないので、少し節約が可能です。

アポスティーユにかかった費用

私は、結婚について調べ始めてから、当日まで1ヶ月と、非常に急いでいたので、全てを行政書士の方にお願いする方法をとりました。

お値段はかなりかかりましたが、全てを1週間強で行ってもらうことができました。ちょっとトラブルがあったので、それがなければ1週間かからずにできたかもしれません。(土日・祝日ではなく週の初めにできれば)

私が利用した行政事務所はこちらのアポスティーユ申請代行センターさんでした。

公証役場手数料:11,500円
翻訳手数料:8,000円
事務所への手数料:26,000円
認証後の書類スキャン:1,000円

合計:46,500円+送料+消費税

でした。

-国際結婚, 国際結婚 手続き