私は夫と結婚前の4年間のうち、3年間を遠距離恋愛として過ごしました。
国際遠距離恋愛って、想像以上に大変で、特に言葉の壁は大きな障害でした。
しかし、この経験があったからこそ、英語力がぐんと向上したし、何よりコミュニケーションの大切さを深く学びました。
遠距離恋愛では、物理的な距離があるため、コミュニケーションの方法が非常に重要になります。
私はカナダに住む彼と、日本にいる私をつなぐ手段はほとんどがオンラインでした。テレビ電話、メール、チャット…全てのやり取りが英語。うまく話せなくて、もどかしさを感じることも多かったけれど、それでも続けるうちに、確実に英語力が向上していきました。
言葉の壁を越えて伝える努力
遠距離恋愛中、最も大変だったのは、感情を言葉でうまく伝えること。
私たちの会話は、時に些細な誤解から喧嘩に発展することもありました。特に、英語では相手の意図が誤解されやすく、言葉が足りないことで問題が起きることがよくありました。
例えば、彼が「何か食べたい?」と聞いてきた時に、私が「うーん、特に食べたいものはない」と答えると、彼は「じゃあ、食べないのか?」と真剣に捉え、少し怒ったり。でも、私としては単に「何でもいい」という意味だったんですよね。このように、短い言葉一つが相手に違う印象を与えてしまうのは、言語の違いから来る大きな課題でした。
でも、こういった誤解を解決するために、私は一つの重要なスキルを学びました。それは「確認すること」です。言いたいことがうまく伝わらなかったとき、何度でも質問して確認し、説明し合うこと。こうした確認作業があるからこそ、理解し合うことができ、信頼関係も深まります。
電話やビデオ通話での英語の上達
私たちは毎日のようにテレビ電話で話をしていました。ただ日常の些細なことを話すことがメインなのですが、たまにはお互いの文化や価値観について深い話すことも。
例えば、彼の仕事の話や、日本の文化についての話、私たちの将来についての話…。
これらを英語でコミュニケーションしながら、徐々に語彙力や表現力が豊かになっていきました。
特にビデオ通話では、相手の顔を見ながら話せるので、安心感がありました。しかし、その一方で、電話だと聞き取れない部分もあるので、何度も「Can you repeat that?」や「What do you mean by that?」といった質問をし、相手にもう一度説明してもらうことが必要でした。
これを繰り返すことで、英語のリスニング力も向上していきました。
喧嘩を乗り越えて学んだこと
遠距離恋愛の最中で、言葉の誤解が原因で喧嘩をすることもありました。
電話越しに感情が高ぶると、ついきつい言葉を言ってしまったり、相手が何を言いたいのか分からず、余計に気まずくなることもありました。特に喧嘩の後、どうやって謝るか、どうやって解決するかが難しかったです。
英語で思っていることをきちんと伝えるために、しっかりと説明する。必ず話し合いをする時間を設ける事で、徐々にお互いの気持ちも落ち着いて、誤解が解けてきました。こうしたプロセスが、結果として英語での表現力や感情表現を豊かにしてくれました。
そして、遠距離恋愛では、誤解を解くための「時間」が必要です。相手の言いたいことを完全に理解するために、じっくり話し合う時間を取ることが大切だと学びました。これが、私たちの関係をより強くし、信頼を深めることに繋がったと思います。
ライティングスキルの向上
毎日のようにメールやメッセージのやり取りをしていたことも、英語のライティングスキルを向上させる大きな要因となりました。特に文章で表現する際、簡単な言葉を使っても、意味が伝わるように注意を払いながら書くことが重要でした。
回数を重ねるごとに、相手に伝えやすい文章を書くコツがつかめるようになりました。また、長文を書くことで、文法や語彙を意識するようになり、書くことの重要性を感じました。お互いに思いやりのある言葉でメールを送ることで、英語を使うことに対する自信がついていったのです。
国際遠距離恋愛の意義と学び
国際遠距離恋愛は、本当に大変なことが多いです。
時差や物理的な距離、言葉の壁など、さまざまな障害が立ちはだかります。
しかし、その中での経験は、確実に自分の成長に繋がります。英語力が向上しただけでなく、コミュニケーションの大切さや、お互いの気持ちを伝える力、信頼を築く力が身につきました。
英語でのやり取りも、今では相手と気持ちを共有する力がつきました。この経験を通して、国際的な視野が広がり、もっと多くの人と深くコミュニケーションをとりたいという気持ちが強くなりました。
もし、あなたが今、国際遠距離恋愛をしているなら、決して諦めないでください。
言葉の壁があっても、誠実に伝え合うことができれば、距離を超えて心が繋がることができます。
そして、この経験があなたの英語力だけでなく、人生における大きな財産になることを信じてください。